糖尿病の新しい薬

糖尿病は血液中のグルコース(血糖)が上昇する病気です。
血糖が高い状態を放置すると、眼底出血を起こしたり(糖尿病性網膜症)、腎不全になって透析が必要になる(糖尿病性腎症)などの重篤な合併症が起こります。さらに、心筋梗塞や認知症などの原因にもなります。

最近糖尿病の治療薬の中でもSGLT-2阻害薬と呼ばれる新しい薬が注目されています。
この薬は腎臓からグルコースを排出することによって血糖を下げますが、同時に、体重を減らしたり、尿を増やすことで心不全を改善させたり、さらに腎臓の働きを改善させるなどのすぐれた効果があります。

一方で、尿路感染症や脱水を起こしやすいなどの注意が必要ですので、糖尿病や循環器が専門の医師の判断で治療を受けることが望ましいと思われます。

2018年05月22日