健診で血液中のコレステロール値の異常を指摘されることがあります。
コレステロールにはLDLコレステロール(悪玉コレステロール)とHDLコレステロール(善玉コレステロール)の2つがありますが、健診で異常を指摘されるのはほとんどの場合がLDLコレステロールです。
LDLコレステロールが高いと動脈硬化が進行します。
そこで、動脈硬化によって引き起こされる心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な病気の発症を予防するために、LDLが高い場合は薬物治療によって下げる必要があります。
ただし、ここで注意してほしいのは薬による治療が必要かどうかは、単にLDLの値が正常よりも高いかどうかだけで決まらないことです。
狭心症、心筋梗塞、脳梗塞を既に起こしている患者さんでは、再発防止のためにLDLがそれほど高くなくても薬物療法が必要になります。
逆に動脈硬化のない若い人(特に女性)の場合は、多少LDLコレステロールが高くても薬を服用してまで治療する必要はなく、食事療法だけでも大丈夫です。
重要なポイントはすでに動脈硬化が進行しているかどうかです。
当院では動脈硬化の進行を評価するために、LDLの高い患者さんに対して、血管年齢(脈波伝播速度:動脈の硬さを調べる検査)や頚部血管エコー(動脈硬化による血管の肥厚を調べる検査)を行い、薬物治療が必要かどうかを細かく判断しています。
なお、若い人であってもLDLコレステロールが非常に高い場合は、家族性高コレステロール血症と言われる動脈硬化を引き起こしやすい遺伝性の病気の場合があり、さらに甲状腺機能低下症やネフローゼ症候群といった別の病気が隠れている可能性もあるので、専門医を受診することをお勧めします。
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お薬手帳の重要性
複数の医療機関で治療を受けている患者さんは、診察の際にお薬手帳を必ず持参される様にお願いします。
これは新しくお薬を処方する際に、すでに他の医療機関で似たような薬(同種同効薬)が処方されてないかどうか、相互作用(薬の効果が強くなったり、弱くなったりすること)のある薬がないかどうか、一緒に処方してはいけない薬(併用禁忌薬)がないかどうかを確認するためです。
このような理由から医師にとってお薬手帳はとても大切です。
また、お薬手帳を見ることによって、他の医療機関で治療されている患者さんがどんな病気で治療を受けているか、処方した医師がどのように考えて治療を行っているかも推測することができます。
ところで、患者さんによっては、とても多くの薬を服用していることがあります。
一般的には、優秀なお医者さんは、的確な診断を行って必要最小限の薬を処方して治療します。
病気の診断がはっきりつかない場合ほど、病気そのものの治療(原因治療)でなく、症状に応じた治療(対症療法)となり、薬の種類が多くなる傾向があるようです。
もちろん多くの病気をかかえた患者さんでは原因治療であっても必要な薬が多くなるため、単純に処方する薬が少ない医師がいいとは限りませんが、不必要な薬が多ければ、薬の併用による有害事象(ポリファーマシー)が起こりやすくなるので注意が必要です。
現在自分が服用している薬が「どんな病気の薬で、なぜ必要なのか」を気軽に聞けるようなお医者さんにかかることが大切です。
心雑音とは
健診で心臓の雑音(心雑音)があると言われ、二次検査目的で当院を受診する患者さんも少なくありません。
心雑音とは心臓の中を血液が流れるときの音です。
正常な心臓では心臓の弁が閉じるときの音が聞こえますが、中を流れる血液の音は聞こえないため、血液の流れる音が聞こえた場合には雑音が聞こえるといった表現になっています。
心雑音の原因は様々ですが、比較的年配の方では心臓弁膜症のことが多いようです。
心臓弁膜症には、弁が狭くなること(狭窄症)が原因で血液の流れが速くなることで生じる雑音と、弁がきちんと閉じないこと(閉鎖不全症)によって血液が逆流する時に生じる雑音があります。
また、肥大型心筋症や高血圧性心臓病では、心臓の出口の筋肉が厚くなることで血流がはやくなって心雑音が生じます。
若い人で心雑音を指摘された場合には生まれつきの心臓の病気の可能性があります。
これには心臓の壁の一部に穴が開いている心房中隔欠損症や心室中隔欠損症があります。
また心臓に病気がなくても貧血や甲状腺機能亢進症などが原因で血液の流れが速くなることで心雑音が聞こえることもあります。
一方、特に異常がないにも関わらず心雑音が聞こえることがありますが、これは機能性の心雑音と呼ばれ、病気ではなく、また治療も不要です。
心雑音の原因を調べる検査には心臓超音波検査(心エコー検査)があります。
心エコー検査では心臓の内部を見ることができ、心臓の動き、心臓の弁の異常、心臓の肥大などの様々な心臓の病気を見つけることが出来ます。
さらに、カラードプラーと呼ばれる検査では心臓の中の血液の流れまでも見ることが出来ます。
当院でもこれまで多くの心臓の病気が心エコー検査で見つかっており、心雑音があると言われた人は心エコー検査を受けることをお勧めします。
コロナ禍を振り返って
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)も5類になり、マスコミが取り上げなくなったためか、なんとなくコロナ禍も終わった様な雰囲気がありますね。
ウイルスが変異を繰り返したことで、コロナによって亡くなる患者さんは少なくなりましたが、依然として感染力と症状の強い風邪といった感じで流行が続いています。
ここ数年間は当院もコロナ対応に忙しく、ブログを更新する余裕がありませんでしたが、ここで少しだけコロナ禍を振り返ってみたいと思います。
当院も地域の医療機関として、新型コロナに感染した患者さんに対して出来る限りのことをしたいと考えました。
その一方で、糖尿病や心臓病などの様々な病気を持った掛かりつけの患者さんには安心して受診して頂きたいというジレンマがありました。
そこで、まず発熱外来を作り、感冒症状のある患者さんは診察時間を決め、場所を分けて診療することにしました。
最初のころは、単なる風邪なのにコロナ扱いされたとクレームを言われる患者さんもいました。
また、感冒症状があっても受け付けでは言わずに、診察の時になって喉の違和感を訴え、検査をしてみるとコロナ陽性だった患者さんもいました。
一方、コロナに感染するのが怖くて受診を控える患者さんも少なくありませんでした。
そこで、当院は感染防止のために万全の態勢をとっていること、現在の病気の治療を続けることの大切さを患者さんに十分説明することで安心して受診して頂くことが出来ました。
ワクチン接種も出来る限り多くの患者さん行い、少しでもコロナ感染症の収束に貢献できるように心がけました。
最後に院長を含めてスタッフがコロナに感染することがないように、外食、旅行などを控え、最大限の注意を行いました。
最近になってようやく少しだけ平穏な日常が戻ってきた感じです。
今後とも当院が地域の医療機関として患者さんの健康に少しでも役立つように頑張って行きたいと思います。
新型コロナウイルスワクチン接種について
ご存知の様に新型コロナウイルス感染症の猛威は収まる様子はありません。
緊急事態宣言、自粛、ステイホームなどはあくまでも感染拡大を抑えるための一時的な手段に過ぎず、有効な治療薬がない現状においての唯一の積極的対応策は、ワクチン接種と思っています。
当院では、ワクチン接種を希望される掛かりつけの患者さん全員が、安心して、少しでも早くワクチン接種を受けて頂くために、1日最大36名のワクチンの接種を行っています。
一般診療を行いながら、多くの患者さんにワクチン接種を行うことはとても大変です。
予約電話もひっきりなしに掛かっており、対応するスタッフの努力には頭が下がります。
コロナ禍が少しでも早く終息できる様、当院も微力ながら精一杯頑張って行く所存です。
漢方薬治療
日本ではほとんどの病気は化学合成された薬剤(西洋薬)で治療を行います。
西洋薬のほとんどは純粋な単一の化学物質であり、体のどこに作用して、どのような効果を発揮するかが科学的に証明されているものです。
一方、漢方薬は東洋薬または生薬(しょうやく)と言われ、自然界に存在する植物や鉱物を調合したものでできています。
漢方薬は多くの物質の組み合わせで出来ており、科学的には体のどこに作用するかがわかっていないものも多いのですが、先人の経験からどのような病気や症状に効くのかがわかっている薬です。
現在はほとんどの病気はその原因や機序がわかっており、ピンポイントで作用する西洋薬の方が効果的な治療を行うことが出来ます。
その一方で、原因が良くわかっていない病気や症状に対しては漢方薬がとても有効な場合があります。
一例をあげると、こむら返りと言われる筋肉の痙攣です。医学的には「有痛性筋痙攣」といいますが、これには漢方薬の「芍薬甘草湯」が劇的に効きます。
また更年期障害の様々な症状には「加味逍遥散」や「当帰芍薬散」などが良く効きます。
「葛根湯」や「麻黄湯」はウイルス感染によって増加するサイトカインを抑える作用もあり、西洋薬よりも有効なことがあります。
内科医にとって漢方薬を上手に使うことは、様々な症状のある患者さんを治療する上でとても重要です。
むくみが起こったら
病気の症状のひとつに「むくみ」があります。
むくみとは体に水分が過剰にたまった状態をいい、医学的には「浮腫(ふしゅ)」と呼びます。
浮腫は血管から水分が染み出ることが原因で起こり、多くは足に出ますが、眼瞼(まぶた)や顔に出ることもあり、ひどくなると全身に起こります(全身浮腫)。
浮腫の原因は様々ですが、心臓の病気(心不全)、腎臓の病気(腎不全、ネフローゼ症候群)、肝臓の病気(肝硬変)などがあります。
一方、特に病気がなくても浮腫が起こることがあり、これを「特発性浮腫」と呼びますが、その原因の多くは下肢の静脈にある静脈弁の機能不全です。
特発性浮腫の多くは夕方になると足がむくむことであり、女性に多く、水分摂取が多い人、長時間の立ち仕事する人などに多く見られます。また、汗をかかない冬場に多いことも特徴です。
特発性浮腫を含めて、浮腫の治療の第一は水分を控えることですが、それでも浮腫が改善しない場合は利尿剤、漢方薬、弾性ストッキングなどの治療も有効ですので、むくみのある患者さんはお気軽にご相談ください。
ヘモグロビンA1cって何?
糖尿病患者さんは、毎回採血を行って、自分のヘモグロビンA1c(エイワンシー)値について、主治医の先生から詳しい説明を受けていることと思います。
糖尿病は血液中の糖(血糖)が高くなる病気であり、血糖を適切な値に保つことが治療の目標となります。
ただ、血糖値は直前の食事の影響を強く受けるため、1回の血糖値だけでは糖尿病の状態を把握することはできません。
一方、ヘモグロビンA1cは過去1ヶ月の平均血糖値と相関するため、採血の際に食事の影響は全く受けず、正確に糖尿病のコントロール状態を見ることが出来、ヘモグロビンA1cの値が低ければ糖尿病のコントロールが良好といえます。
患者さんによっては、主治医に叱られたくないため、受診前の数日間だけ甘いものを控えたりして受診する人がいますが、ヘモグロビンA1cは過去1ヶ月間の平均的な血糖の状態を示しているため、残念ながら受診の直前だけ食事に気をつけても数値は良くなりません。
なお、ヘモグロビンA1cの値が大切なもう一つの理由は、将来糖尿病の合併症が起こる危険を予測できるからです。
ヘモグロビンA1cの値が7%を超えると糖尿病の合併症(神経症、網膜症、腎症)が起こる可能性があります。さらに、ヘモグロビンA1cの値が高ければ高いほど合併症の起こる危険が高くなります。
当院では、ヘモグロビンA1cを院内の器械で測定しますので、採血後すぐに結果がわかります。糖尿病のコントロール状態を迅速に把握することで、すみやかな生活指導や薬剤の調節などを行うことが出来、糖尿病の適切な治療に役立てています。
期外収縮と動悸
胸がどきどきする、一瞬喉が詰まった様なギクッとした感じがある、なんとも言えない胸の不快感がある。これらは「期外収縮」と言われる不整脈の症状の可能性があります。
期外収縮は時々脈が飛ぶ不整脈で、心臓の規則的な周期外の異常な収縮であることから期外収縮という名前が付いています。
専門的には期外収縮は、「上室性期外収縮」、「心室性期外収縮」のふたつに分けられますが、心筋梗塞や弁膜症、心筋症などの心臓の病気がなければ、治療の必要がないことがほとんどです。
このためほかに心臓病がない単なる期外収縮であれば、医師から「心配ありません、治療は必要ありません、放っておいて大丈夫です」とあっさりと言われて診察が終わることがほとんどです。
しかしながら、症状のある期外収縮も少なくなく、患者さんにとっては「先生、この不快な症状をどうにか治療してください」とお願いしたくなりますよね。
期外収縮の治療では、抗不整脈薬といったような強い薬は通常必要ありませんが、交感神経を抑える薬(β遮断薬)、脈を穏やかにする薬(カルシウム拮抗薬)、神経の緊張を抑える薬、さらには漢方薬などによって、不快な期外収縮やその症状を抑えることが出来ます。
動悸や、期外収縮の症状でお困りの患者さんはお気軽にご相談下さい。
糖尿病は遺伝する?
糖尿病は、血液中の糖(血糖)が高くなることによって、血管の病気を起こし、放置すると失明、腎不全、心筋梗塞、脳梗塞などの様々な病気を起こす病気です。
また、最近の研究では糖尿病があると認知症や、癌になる確率が高くなることも知られています。
では、糖尿病はなぜ起こるのでしょうか?
糖尿病は、膵臓から出るインスリンの働きが悪くなることが原因ですが、実は、糖尿病はその人の持って生まれた体質(医学的には多因子遺伝といいますが)が強く関係しています。
したがって、家族に糖尿病の人が多い家系では糖尿病になりやすいと言えます。
このため、暴飲暴食、運動不足などの極めて不健康な生活をしていても糖尿病にならない人がいる一方で、不摂生もせずに普通の生活していても糖尿病を発症する人がいるわけです。
糖尿病患者さんの気の毒なことは、特に暴飲暴食をしているわけではない人であっても、ひとたび糖尿病になると、医師や看護師から厳しい食事療法を指導されてしまうことです。
ただ、ここ10年位で糖尿病の薬は劇的に進歩しています。
適切な治療薬を選択することによって、良好な血糖コントロールが得られ、健康な生活が送れますのでご相談下さい。
心房細動といわれたら
心臓は規則正しく動いていますが、もし脈の乱れがあれば、それは不整脈の可能性があります。
不整脈の一つに「心房細動(しんぼうさいどう)」があります。
実は、心房細動はそれほど珍しい病気ではなく、75歳以上の高齢者では100人に1人位に見られるありふれた不整脈です。
さらに、心房細動は自覚症状のないことも多く、定期的に病院にかかっている患者さんであっても気づかれないこともあります。
しかしながら、心房細動は放置すると心臓の中に血の塊(血栓)が出来て、それが脳の血管を閉塞して起こる「心原性脳梗塞」を引き起こし、重度の麻痺で寝たっきりになったり、命を落としたりするため治療が必要です。
過去にも多くの著名人(プロ野球の監督、サッカー全日本の監督、現役の総理大臣など)が、心房細動が原因の心源性脳梗塞を起こしたことが知られていいます。
心房細動の治療には、心原性脳梗塞を予防するための「抗血栓療法」、心房細動が起こらなくするための「抗不整脈薬治療」、さらにはカテーテルによる手術「カテーテルアブレーション治療」があります。
脈の不整がある人や、心房細動と診断された患者さんはお気軽にご相談下さい。
なかなか治らない咳の原因は?
最近咳の患者さんが増えています。
風邪をひいて治療を受けたのに咳だけが続いている、また風邪をひいたわけでもないのに咳が続くときは、咳喘息かもしれません。
咳喘息は気管支が過敏になり、些細な刺激で咳が出る状態です。
咳止めや風邪薬を服用してもなかなか治りませんが、喘息の治療を行うことでピタッと良くなります。
いつまでも咳が止まらない場合は咳喘息の可能性がありますので、当院までご相談下さい。
突然起こる激しいめまい、その原因は?
突然、目を開けられないような激しいめまいが起こる病気がありますが、その多くは「メニエール病」と呼ばれる耳の病気です。
耳の奥にある内耳(ないじ)には体のバランスを取る三半規管(さんはんきかん)とよばれるものがありますが、そのバランスが崩れることが原因でめまいが起きます。
メニエール病は、周りがぐるぐる回り、目を開けていられない様な「回転性めまい」と言われるめまいが特徴で、強い吐き気を伴うこともよくあります。
通常は薬を飲んで安静にしておくことで良くなりますが、症状が強ければ注射や点滴治療を行うことで早く良くなります。
一方、雲の上を歩いているように感じるフアフアする様なめまいは「浮動性のめまい」と呼ばれ、脳の病気が原因の可能性が考えられます。
浮動性めまいの代表的なものに「椎骨脳底動脈循環不全」があり、これは小脳の血液の流れが悪いために起こる症状です。
しかしながら、浮動性のめまいであっても症状が強い場合には、脳の血管が詰まったことでおこる「小脳梗塞」が可能性もありますので、頭部CTやMRI検査を行うことが必要です。
眠れない病気(不眠症)とは
夜ぐっすり眠れることはとても幸せなことです。
若い時は疲れると逆にぐっすり眠れ、翌朝には疲れがとれているのですが、歳を取ると眠れないことで心身の疲労が蓄積します。
眠れないことを不眠症といいますが、これにはいくつかの種類があります。
不眠には、ベットに入ってもなかなか眠れない「入眠障害」、夜中に目が覚めてそれから眠れない「中途覚醒」、朝早く目が覚めてしまう「早朝覚醒」があります。
また眠っているのに眠りが浅くて疲れが取れない「熟眠障害」もあります。
眠れないで体調を崩す場合は「睡眠剤」という薬がありますが、それぞれの状態に応じて有効な薬の種類が異なります。
なお、「熟眠障害」の原因として夜間呼吸が止まる「睡眠時無呼吸症候群」があります。
睡眠時無呼吸症候群は高血圧、不整脈、突然死などの原因にもなります。
PSGと呼ばれる簡単な検査で診断ができますので、気になる方は相談されて下さい。
朝、胸が苦しくて目が覚めることがありませんか?
気持ちよい朝を迎えることはとても大切ですよね。
どんなに疲れていても夜ぐっすり眠れれば、次の日元気で過ごせるものです。
でも、朝方胸が苦しくて目が覚める場合は、もしかしたら狭心症かもしれません。
狭心症の一つである、冠攣縮性(かんれんしゅくせい)狭心症は、冠状動脈という心臓の血管が収縮して細くなり、血流が悪くなることが原因で起きる病気です。
症状は寝ている時だけでなく、安静にしている時にも起こり、急に胸が痛くなったり、喉が締め付けられる様な感じや、胸が圧迫されるような重苦しい感じを自覚し、多くは15分位で自然に症状がなくなります。
治療は、心臓の血管を広げる薬の服用や、貼り薬の貼付ですが、治療によって症状がピタッと良くなります。
似たような様な症状がある人は、専門医または当院にご相談ください。
心エコー検査とは?
心エコー検査は正確には心臓超音波検査といい、心臓の内部を超音波で見る検査です。
心エコー検査は、胸にプローベという器具を当てるだけの簡単な検査で、痛くもかゆくもありません。
心臓は動いている臓器ですが、心エコー検査では心臓の動きを見ることができ、心臓の働き(心機能)が正常であるかどうかがわかります。
また、心臓弁膜症、生まれつきの心臓の病気、心臓に水が溜まった状態(心嚢液貯留)などの診断に有効です。
さらに、心筋梗塞の既往があるかどうかも専門医が見ればすぐにわかります。
循環器の医者にとって、心エコー検査は心電図とともに、心臓の病気を見つけるためのとても重要な検査です。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群をご存知ですか?
睡眠時無呼吸症候群はその名の通り、夜間寝ている時に時々呼吸が止まる病気です。
本人には無呼吸の自覚はないことが多く、家族から寝ているときに息をしていないと言われて気がつくこともあります。寝ている間にいびきをかくことも特徴です。
十分睡眠がとれないことによって、日中眠気が強く、頭がすっきりしない感じがしたり、熟眠できないことで交感神経の緊張が持続して、高血圧、心筋梗塞、脳卒中などの病気を起こしやすくなります。
睡眠時無呼吸症候群は、自宅で簡単な機械を取り付けて行う検査(PSG)で簡単に診断ができます。
当院でも検査が可能ですので、気になる方はご相談を。
専門医ってご存知ですか?
実はお医者さんが標榜する診療科目は自己申告制です。
したがって、専門的な勉強をしていなくても医師免許を持った医師であれば、好きな診療科を名乗ることが可能です。
でも、それでは患者さんが医者を選ぶときに困りますよね。
そこで、最近は専門医や認定医を掲げている先生が多くなっています。
専門医や認定はそれぞれの学会が認定する資格ですが、所得するには試験を受けて合格しなければならず、また、一度資格を得ても定期的に学会に参加して更新する必要があります。
専門医でなければだめというわけではありませんが、専門分野の学会に入って資格を取っている先生は、知識や経験の豊富な先生と考えてもよいと思います。
息切れ、息上がりについて
じっとしている時には症状がないのに、階段を上ったり、少し速く歩くと息が上がるようなことはありませんか?
歳のせいだと思っている人もいるかもしれませんが、同世代の人よりも息切れがひどければそれは病気かもしれません。
息切れ、息上がりの原因は、心臓と肺の病気が多いのですが、心臓の病気には心不全や弁膜症などがあり、心臓の超音波検査を行えばすぐに診断がつきます。
肺の病気には、肺気腫や間質性肺炎などがありますが、これも胸のレントゲンや肺機能検査でわかります。
息切れがひどくて、他のクリニックで検査しても心臓にも肺にも異常がないと言われていた患者さんが、実は貧血が原因だったということも時々あります。
まずは専門医受診を。
糖尿病の新しい薬
糖尿病は血液中のグルコース(血糖)が上昇する病気です。
血糖が高い状態を放置すると、眼底出血を起こしたり(糖尿病性網膜症)、腎不全になって透析が必要になる(糖尿病性腎症)などの重篤な合併症が起こります。さらに、心筋梗塞や認知症などの原因にもなります。
最近糖尿病の治療薬の中でもSGLT-2阻害薬と呼ばれる新しい薬が注目されています。
この薬は腎臓からグルコースを排出することによって血糖を下げますが、同時に、体重を減らしたり、尿を増やすことで心不全を改善させたり、さらに腎臓の働きを改善させるなどのすぐれた効果があります。
一方で、尿路感染症や脱水を起こしやすいなどの注意が必要ですので、糖尿病や循環器が専門の医師の判断で治療を受けることが望ましいと思われます。
それって、本当に風邪?
最近はインフルエンザだけでなく、風邪も大流行りです。
風邪といえば、咳、痰、鼻水、喉の痛みなどの症状が主ですね。
実はこれらの症状はウイルスを排除するための体の防御反応なのです。
だから、体からウイルスが駆除されれば症状も自然と治まります。
でも、いつまでたっても咳や、鼻水、喉の痛みが続くときは生体の過敏反応(アレルギー)が原因かもしれません。
もちろん、気管支炎、マイコプラズマ、副鼻腔炎などの別の病気の可能性も考えないといけないのですが、色々な病院で色々な薬を飲んでもなかなか良くならなかった患者さんが、アレルギーの治療を行ったとたんピタッと症状がなくなることも少なくありません。
喉の痛みの原因がアレルギーだった?? 本当ですよ。
痛くない? インフルエンザ予防接種
今年はインフルエンザのワクチンが不足していたため予防接種ができない状況が続いてました。
ようやく最近になってワクチン不足が解消されましたが、すでにインフルエンザの流行が始まっており、予防接種ができなかった人が多いため流行も危惧されます。
ところで、インフルエンザの予防接種は結構痛いものですね。
でも、実は痛くない予防接種のやり方があるのです。
ワクチンは0.5ccと量が少ないため、多くの医療機関では、一瞬にして注射を終えてしまいがちです。
実はインフルエンザの予防接種の痛みは、針を刺す時ではなく、ワクチンが入る時に痛いのです。そこで、ワクチンをゆっくりと入れていくと意外と痛くないのです。
当院でインフルエンザの予防接種を受けた患者さんは、こんなに痛くないインフルエンザの予防接種は初めてですと、ほとんどの人が驚いています。
一病息災
一病息災ってよく聞く言葉ですよね。
これは「病気もなく健康な人よりも、一つぐらい持病があるほうが 健康に気を配り、かえって長生きするということ」です。
似たような言葉に、無病息災がありますが、これは「病気をすることなく、健康で元気に暮らすこと」です。誰でも病気にかからずに元気で暮らしたいのは当然ですが、歳をとっても病気をせずに「無病息災」で過ごすことはとても難しいことです。
病気の初期には軽微な自覚症状や体調の変化が現れますが、健康な人ほどそれを軽視しやすくなります。
実は、自覚症状や体調の変化は自分の身体が発する危険信号なのです。
これらの身体から発する危険信号を放置せず、気軽に相談できる掛かりつけの医師を持っていることが、実は長生きするための条件と言えます。
高血圧の治療薬(降圧薬)について
血圧が高いと色々な困ったことが起こります。一番の問題は出血です。脳出血や眼底出血などはひとたび起こると大きな後遺症を残しますので、自覚症状がなくてもある程度以上の血圧が高い場合は高血圧の治療が必要です。実際、降圧薬の普及で昔は日本人の死因の第一位だった脳出血が激減しました。それ以外にも高血圧は心筋梗塞や脳梗塞の大きな原因となります。
血圧の治療といえば降圧薬の内服ですが、実は降圧薬には多くの種類があります。
日本高血圧学会のガイドラインには患者さんに応じた降圧薬の選択の仕方が明記されていますが、実際、患者さんによって合う薬と合わない薬があります。自分に合った薬だとごく少量でも血圧が安定しますが、合ってない薬だとなかなか血圧が下がらずに、場合によってはどんどん薬の数が増え、不要な薬を飲むことによる副作用の心配も出てきます。
患者さんにあった薬を選択することで不必要な薬を減らすことができます。
ここはまさに循環器専門医の腕の見せ所です。
循環器疾患とは?
心臓や血管の病気のことを「循環器疾患」と呼びます。これは血液を体中に「循環」させる臓器の病気という意味です。
当院では、様々な検査機器を備えていますが、心臓の病気が疑われた場合はどんな検査をするとお思いですか?
まず行う検査は「心電図」です。心電図はとても簡単な検査ですが、不整脈、心筋梗塞、狭心症、心肥大など多くの病気の診断に役に立ちます。
次に行う検査は「胸部レントゲン」です。胸のレントゲンを撮ることで心臓の大きさや、心不全があるかどうかがわかります。
その次は「心臓超音波検査」です。心臓超音波検査は別名を「心エコー」と言いますが、外からはわからない心臓の動きを詳細に見ることができ、心不全、弁膜症、心筋梗塞、生まれつきの心臓病など様々な病気を診断することができます。
心臓の病気の検査は、これ以外にもホルター心電図、運動負荷心電図、脈波、頸部血管エコーなど多くの検査を当院で行うことができますので、ほとんどの循環器疾患の診断を行うことが可能です。
漢方薬による治療
病気の多くは何らかの原因があって、その結果として体調の変化(症状)が現れます。
西洋医学では主に原因に対する治療を行うのですが、病気の原因がなくなってもなかなか体調が回復しない患者さんもいます。
漢方薬はこのような体調の変化を回復させる働きがあるようです。
また、病気によっては体の治癒力で治るものもあり、漢方薬はその手助けをしてくれます。
漢方薬治療を受けるうえで最も大切なことは、漢方薬のことをよく知った先生から、自分に合った(証が合うといいます)漢方薬を選んでもらうことです。
掛かりつけ医と専門医
これまで大病院でカテーテル治療などの最先端の専門的な医療を行ってきました。
小さなクリニックではもはやその様な高度医療はできないのですが、大病院で勤務していて良かったと思うことは、専門外の病気についても最新の医療がどのようなものかを知ることができたことだと思います。
掛かりつけ医になって多くの患者さんを診ていると本当に色々な病気が見つかります。
でも患者さんは自分の病気を自分で診断して最初から専門医に診てもらうことはできませんよね。
掛かりつけ医の使命はできるだけ病気を早く見つけてあげて、最善の治療に導いてあげることだと思います。
病気になるかどうかの半分はその人の運だと思います。でもその病気を乗り越えられるかどうかは患者さんを診ているお医者さんの責任だと思います。
誕生会
LDLコレステロールが高いと言われたら
脂質異常症の話の続きです。
最近の健診では悪玉(LDLコレステロール)を直接測定することが多く、LDLコレステロールの値が高いときは病院受診(二次検査)を勧められます。LDLコレステロールの正常値は140以下ですが、健診では120以上で2次検査を勧められることもあります。
ではLDLコレステロールが高くて病院受診をしたらどんな検査を行うのでしょうか?
採血してコレステロールが本当に高いかどうかを確認することは必要ですが、専門医ではまずコレステロールが上昇する病気が隠れていないかを調べます。甲状腺機能低下症やネフローゼ症候群(尿に蛋白が多量に出ている病気)などではコレステロールが上昇することが多く、このような病気の治療を行うことでコレステロールの値は正常に戻ることがあります。
隠れた病気がなく、本当にLDLコレステロール値が高ければ、治療を行う必要があるかどうかを判断します。これには年齢、性別や、糖尿病、高血圧などの他の生活習慣病があるかどうか、狭心症や心筋梗塞、脳梗塞などの動脈硬化による病気があるかどうかで大きく変わってきます(動脈硬化学会治療ガイドライン)。
脂質異常症の治療は単にLDLコレステロールの値によって画一的に行うのではありません。患者さんによって、治療を行うかどうか、治療目標値なども大きく違ってきます。
脂質異常症て何?
脂質異常症という病名を聞いたことがあるかも知れませんが、どんな病気かご存知ですか?
脂質異常症は以前は高脂血症と呼ばれていました。これはその名の通り、血液中の脂質の値が高い状態を示しており、この方がイメージとしてはわかりやすいと思います。
食物から取り込まれた脂肪や肝臓で作られた脂肪は血清脂質という形で血液の中を流れています。血液の中の脂質の主なものは、コレステロールと中性脂肪です。
コレステロールが高い状態を「高コレステロール血症」、中性脂肪が高い状態を「高中性脂肪血症」、両者を合わせて「高脂血症」と呼びます。いずれも動脈硬化を引き起こすため、心筋梗塞ゃ脳梗塞などの病気の原因と考えられていました。
ではなぜ高脂血症から脂質異常症に名前が変わったのでしょうか?
実は、コレステロールには、善玉(HDLコレステロール)と悪玉(LDLコレステロール)の2種類があり、善玉コレステロールが低いほど動脈硬化を起こしやすいことがわかったからです。
すなわち、「高LDLコレステロール血症」「高中性脂肪血症」と同じく「低HDLコレステロール血症」も悪いことがわかったため、コレステロールが高い状態(高コレステロール血症や高脂血症)が一概に悪いとは言えになくなったのです。
そこで、苦し紛れではないのですが、脂質異常症という大雑把な名前になってしまったわけです。
脂質異常症については基準値があり、治療が必要な状態や治療目標については、ほかの病気を持っているかどうかなどによって数値が決まっていますが、少し話が長くなるため、続きは次回にいたします。
糖尿病治療のトレンド
糖尿病の治療の指標としてHbA1c(ヘモグロビンA1c)値を目安にすることが一般的です。
HbA1cは平均血糖値と相関しますので、HbA1cの値が低いほど血糖のコントロールが良好であることを意味しています。最新のガイドラインでは、治療を行っている糖尿病患者のHbA1cの目標値は7.0以下とされていますが、食事・運動療法を行ってもHbA1cが高い場合は薬物療法(経口血糖降下薬やインスリン注射など)を行うことになります。
以前はHbA1cの値をできるだけ下げた方がよいと考えられ、強化療法と呼ばれる薬物療法を行っていた時期もありますが、その結果重症の低血糖が起こることが多くなり、逆に死亡率が増えることが分かりました。
糖尿病の治療は血糖とHbA1cを下げることが最も大切ですが、低血糖を起こさないこともそれと同じくらい重要です。
最近の薬は低血糖が起こりにくくなっていますが、種類も多く、患者さんにひとりひとりにあった薬を選ぶことが大切です。
心臓は異常ないのだけど…
動悸、息切れなどの心臓の不調を訴えて受診する患者さんも少なくありません。
検査によって不整脈、心不全、狭心症などの心臓の病気が見つかり治療によって症状がなくなればよいのですが、中には症状があっても心臓に全く異常がない患者さんもいます。
大病院で検査を受けると、担当の先生も忙しいので「心臓は異常ありません、大丈夫です、心配いりません」と説明を受けて終わることがほとんどです。
医師から説明を受けることで安心して症状がなくなる人は良いのですが、中には「そういわれてもまだ症状があるのに…」と思って納得されない患者さんも少なくなく、場合によっては色々な病院を転々と受診しては同じような検査を受け「やはり異常ありませんね」と言われ続けることがあります。
心臓に異常がなくても症状がある場合には「心臓神経症」と呼ばれる心因性のことがあります。また女性では更年期の前後で心臓の病気を疑わせる様々な症状が起こりやすくなります。これらの場合では、自律神経に作用する薬や漢方薬などが有効なことがあります。
患者さんにとっては病気が見つかることと同じように、病気がなくても不快な自覚症状がなくなることが大切です。
まずはよくお話を聞いてくれる主治医の先生を選ぶことが大切と思います。
生活習慣病と心臓病
当院は心臓病と糖尿病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病が専門のクリニックです。
一見、心臓の病気と生活習慣病は関係ないように感じられるかもしれませんが、実はとても深い関係があります。
心臓の病気の中でも最も怖いのは心筋梗塞です。なぜならば、今まで健康そうに見えた人が突然発症し、運が悪いと20%に突然死をきたすからです。男性の場合、多くは働き盛りの50歳代や定年を迎えてこれから老後を楽しもうと思っていた矢先の60歳代に起こります。女性は男性よりも少し発病年齢が高く70歳前後から増えてきます。
心筋梗塞になる患者さんは、高血圧、脂質異常症、糖尿病などの生活習慣病を持っていることがほとんどです。なぜならばこれらの生活習慣病が動脈硬化を引き起こし、心筋梗塞や脳梗塞などの原因となるからです。
生活習慣病があっても自覚症状のないことがほとんどです。しかしながら、放置しておくといつ爆発するわからない爆弾を抱えている様なわけです。
生活習慣病と心臓病は一連の病気であり一緒に診療することが大切と考えます。
24時間心電図検査
不整脈を調べる検査に24時間心電図検査があります。1961年(奇しくも私の生まれた年ですが)にホルターという人が発明しており、その人の名前をとって一般的にはホルター心電図と呼ばれています。
動悸やめまい、ふらつきなどの不整脈が疑われる患者さんであっても通常の心電図では異常がないことが多く、24時間心電図が大きな威力を発揮します。
心臓は1日10万回も収縮を繰り返すのですが、24時間心電図はそのすべての心電図波形を記録できるため、わずかな不整脈であっても診断が可能です。
当院では24時間心電図を院内の解析機器で解析しているため循環器専門医の私がすべての心電図波形を確認して、より正確な診断を行っています。
不整脈による突然死
時々不整脈が原因の突然死の話を聞くことがあります。
突然死を起こすような不整脈を専門用語で「致死性不整脈」と呼びますが、多くは心臓の筋肉がけいれんを起こす心室細動です。
致死性不整脈は心筋梗塞、心筋症、心筋炎などの心臓の病気が原因で起こることが多いのですが、若くて健康な人にも致死性不整脈が起こり、突然死を起こすことがあります。
健康な人に起こる致死性不整脈は、男性ではブルガダ症候群(昔は健康な人が突然命を落とすのでぽっくり病と呼ばれていました)、女性ではQT延長症候群が多いようです。
このような不整脈は遺伝性のこともあり、専門医が見れば心電図で早期診断ができることもあります。
動悸(どうき)があったら
動悸とは胸がドキドキすることです。
また、一瞬胸がギクッとする様な動悸もあります。
心臓は生まれてから死ぬまで動いていますよね。でも普段は心臓が動いていることを意識することはありません。
でも、緊張したり、走った後などは誰でも心臓の鼓動を感じますよね。これが動悸です。
これは交感神経が緊張して脈が速くなることが原因です。
もし緊張や運動もしてなくて、安静にじっとしているときに動悸を感じるようであれば、それは不整脈かもしれません。
動悸を感じたら、すぐに自分の手首の脈をみてください。もし脈がとても早かったり、遅かったり、また脈が乱れていれば、それは不整脈の可能性があります。
仮に不整脈であってもすべて治療が必要なわけではありませんが、
心房細動と呼ばれる不整脈の場合には、心臓の中に血の塊(血栓)ができ、それが頭の動脈を詰めて半身不随になる様な大きな脳梗塞を起こすことがあるので治療しないと危険です。
花粉症とアレルギー検査
2月になりました。そろそろスギ花粉症の時期になります。
アレルギーがあるかどうかは、RASTと呼ばれる血液検査で分かります。
RASTを行えば、スギだけでなく、ダニ、ハウスダストの他、食物に対するアレルギーがあるかどうかも分かります。アレルギーが気になる人は相談してみてください。
なお、花粉症は予防的治療が重要です。症状が出る前に薬を飲むようにしましょう
(いったん症状が出ると、軽い薬では効果が不十分となり、強い薬が必要になります)
インフルエンザ大流行中です
インフルエンザ流行っていますね。
インフルエンザでは治療薬が違ってくるのと、学校や職場でほかの人に移す可能性があるので、検査を行ってインフルエンザかどうかをはっきりさせる必要があります。
当院ではテレビでCMを行っているフジフィルム社製の高感度の診断機器を置いています。
発熱や症状が出て間もない患者さんは従来の迅速検査では陽性にならないことがあるので、高感度検査の方が良いと思います。
高感度検査でも15分で結果が出て、検査の金額も迅速検査と同じです。
インフルエンザは早期診断、早期治療で早く治しましょう。
場所がわかりにくくて申し訳ありません
大勢の患者さんからクリニックの場所がわかりにくいとのご意見をいただいております。
案内の標識をできるだけ早く設置するように努めています。
それまではホームページのアクセスのページをご覧になって来られてください。
わかりやすく丁寧な診療を心がけていますので、よろしくお願いいたします。
循環器専門医としての今の気持ち
これまでは大病院で心臓カテーテル検査やカテーテル治療を行ってきました。
狭心症や心筋梗塞は生活習慣病の結果として起こる病気です。
これからは狭心症や心筋梗塞の発生を少しでも減らせることができるように生活習慣病の管理を十分行っていきたいと思います。
内覧会ご参加ありがとうございました
開院の際には、多くのお花をお贈りいただきありがとうございました。
クリニック内がまるで花屋さんみたいになっています。
また、内覧会にも多くの方においでいただき誠にありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。