コロナ禍を振り返って

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)も5類になり、マスコミが取り上げなくなったためか、なんとなくコロナ禍も終わった様な雰囲気がありますね。
ウイルスが変異を繰り返したことで、コロナによって亡くなる患者さんは少なくなりましたが、依然として感染力と症状の強い風邪といった感じで流行が続いています。
ここ数年間は当院もコロナ対応に忙しく、ブログを更新する余裕がありませんでしたが、ここで少しだけコロナ禍を振り返ってみたいと思います。

当院も地域の医療機関として、新型コロナに感染した患者さんに対して出来る限りのことをしたいと考えました。
その一方で、糖尿病や心臓病などの様々な病気を持った掛かりつけの患者さんには安心して受診して頂きたいというジレンマがありました。
そこで、まず発熱外来を作り、感冒症状のある患者さんは診察時間を決め、場所を分けて診療することにしました。
最初のころは、単なる風邪なのにコロナ扱いされたとクレームを言われる患者さんもいました。
また、感冒症状があっても受け付けでは言わずに、診察の時になって喉の違和感を訴え、検査をしてみるとコロナ陽性だった患者さんもいました。
一方、コロナに感染するのが怖くて受診を控える患者さんも少なくありませんでした。
そこで、当院は感染防止のために万全の態勢をとっていること、現在の病気の治療を続けることの大切さを患者さんに十分説明することで安心して受診して頂くことが出来ました。
ワクチン接種も出来る限り多くの患者さん行い、少しでもコロナ感染症の収束に貢献できるように心がけました。
最後に院長を含めてスタッフがコロナに感染することがないように、外食、旅行などを控え、最大限の注意を行いました。
最近になってようやく少しだけ平穏な日常が戻ってきた感じです。
今後とも当院が地域の医療機関として患者さんの健康に少しでも役立つように頑張って行きたいと思います。

 

2023年09月04日