糖尿病は遺伝する?

糖尿病は、血液中の糖(血糖)が高くなることによって、血管の病気を起こし、放置すると失明、腎不全、心筋梗塞、脳梗塞などの様々な病気を起こす病気です。
また、最近の研究では糖尿病があると認知症や、癌になる確率が高くなることも知られています。

では、糖尿病はなぜ起こるのでしょうか?

糖尿病は、膵臓から出るインスリンの働きが悪くなることが原因ですが、実は、糖尿病はその人の持って生まれた体質(医学的には多因子遺伝といいますが)が強く関係しています。

したがって、家族に糖尿病の人が多い家系では糖尿病になりやすいと言えます。

このため、暴飲暴食、運動不足などの極めて不健康な生活をしていても糖尿病にならない人がいる一方で、不摂生もせずに普通の生活していても糖尿病を発症する人がいるわけです。

糖尿病患者さんの気の毒なことは、特に暴飲暴食をしているわけではない人であっても、ひとたび糖尿病になると、医師や看護師から厳しい食事療法を指導されてしまうことです。

ただ、ここ10年位で糖尿病の薬は劇的に進歩しています。
適切な治療薬を選択することによって、良好な血糖コントロールが得られ、健康な生活が送れますのでご相談下さい。

2020年03月10日