心臓は異常ないのだけど…

動悸、息切れなどの心臓の不調を訴えて受診する患者さんも少なくありません。

検査によって不整脈、心不全、狭心症などの心臓の病気が見つかり治療によって症状がなくなればよいのですが、中には症状があっても心臓に全く異常がない患者さんもいます。

大病院で検査を受けると、担当の先生も忙しいので「心臓は異常ありません、大丈夫です、心配いりません」と説明を受けて終わることがほとんどです。

医師から説明を受けることで安心して症状がなくなる人は良いのですが、中には「そういわれてもまだ症状があるのに…」と思って納得されない患者さんも少なくなく、場合によっては色々な病院を転々と受診しては同じような検査を受け「やはり異常ありませんね」と言われ続けることがあります。

心臓に異常がなくても症状がある場合には「心臓神経症」と呼ばれる心因性のことがあります。また女性では更年期の前後で心臓の病気を疑わせる様々な症状が起こりやすくなります。これらの場合では、自律神経に作用する薬や漢方薬などが有効なことがあります。

患者さんにとっては病気が見つかることと同じように、病気がなくても不快な自覚症状がなくなることが大切です。

まずはよくお話を聞いてくれる主治医の先生を選ぶことが大切と思います。

2017年03月24日